縋って縋って、頼って、依存して。そのように生きてきた私です。
でも、それももう終わりにしようと思います。
私は私が所詮どこまで行っも一人の人間でしかない存在だと気付いたのです。
つまり、いくら縋っても私は貴方のようにはなれないということです。
貴方は私の目標でした。憧れでした。
でも私はもう貴方になれないことを知っています。
髪型を真似ても、服を真似ても、お揃いの眼鏡をかけても、結局のところそれは“貴方の真似をした私”という滑稽なものにしか成りえませんでした。
それは絶望でした。
追いつけない時、
振り向いてもらえない時、
貴方の視界に入らない時、
今までも沢山の絶望を感じてきました。
でもこのことに気付いた時ほど絶望したことはなかったでしょう。
それほどまでに私は絶望してしまったのです。
そこからの私は何かが壊れてしまったかのようでした。
1番大好きだった私の名を呼ぶ声は、今はもう私の心の琴線に触れることはありません。
貴方のピジョンブラッドの瞳に写る私に心踊らせることもありません。
私に触れるその手に堪え難いほどの愛おしさを覚えることはありません。
私は貴方と言う存在から開放されたのです。
私を呼ぶ声には苛立ちを。
私を写す瞳には嫌悪を。
私に触れた手には侮蔑を。
私が解放と同時に手に入れたのはそんな汚い感情でした。
それは憧れでもなく、ましてや愛などでは到底ありえなくて。
貴方を見る瞳に最大の憎しみを込めて私は言うのです。
さようなら、さようなら。
大好きだった貴方。憧れだった貴方。
さようなら、さようなら。
驚愕に目を見開く貴方にお別れを。
もう二度と貴方と巡り会いませんように。
続き的な↓
やっぱりジェイドが好きバージョン?………読まなくてもいいです。
違う、
そうじゃない…違う。
本当は違うんです。
貴方は知っていましたか?
私は知っていました。
私は最初から知っていたのです。
私が貴方を愛していることに。
それに気付いてしまったから。
醜い感情を抱いてしまったから。
だって綺麗な貴方にこんな汚い私は釣り合わないでしょう・・・?
だから、これでおしまいにしますね。
本当は嫌悪も侮蔑も憎しみも無かったんです。
憎しみに覆い隠したのはこの身の内から溢れ出る愛情。
貴方に触れる度に思い出す愛情。
それを憎しみの仮面に隠してきたけど。
もう、私には隠しきれない。
こんなにも醜いものに触れて、綺麗な貴方が汚れてしまうなんて、私が私を許せない。
貴方には美しいものだけあればいい。
だから、さようなら。
何も告げずにひっそりと朽ち果てよう。
この恋心だけを道連れに。
大好きでした。
ちゃんとD
→J・・・でも結局死ネタ。
[2回]
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